人生100年の時代の新しい生き方

一般の方からの投稿です。
50歳は人生の折り返し地点
「人生80年」
と言われていたのはいつだったか、今や「人生100年」時代に突入したようです。
医療技術の進歩、生活習慣や健康管理に対する意識の改善、環境衛生の整備などにより寿命はどんどん延びています。
それとともに、私たちの未来の働き方も、少しずつ変わっていきつつあるようです。
そんな中、先日インターネットで「一流企業のキャリアと地位を捨てた50代女性。退職理由は【婚活】!? 」
という気になる記事を発見しました。
今、キャリア女性を中心に、ライフスタイルの変化が起きているようです。
そんな彼女たちの生き方に、私たちが学べることはないのでしょうか?
50歳というと、まだまだ先の話と感じられる人が多いと思います。
一般企業でいえば、管理職を任されていたり、有能な人であれば好待遇でヘッドハンティングされたりと、重要なポジションで活躍している人が多い世代です。
また、子どもがいる人であれば、子どもも大きくなり子育てから手が離れることで、自分の時間が増えます。
次の人生に向けた準備を考え始める人もいるでしょう。
人材の育成や教育など、有能な人であれば、もう上に上り詰めるしかないキャリアを持っているのも50代の特徴です。
ただただ辞める、ということ
はたから見れば、申し分ないキャリアを持っている優秀なキャリアウーマンが辞める、と聞けば、
・より条件の良い会社に転職するか、
・独立して一旗揚げるか、
・より高いポジションでヘッドハンティングされたか、
いずれかを想像するでしょう。
しかし驚くことに、潔いくらいに「ただ辞める」人が増えているのだとか。
言い換えれば、無職になるということです。
今まで培ってきたキャリアと地位を、そんなに簡単に捨てるなんて普通は絶対できないですよね。
今やらなければ意味がない
そんな彼女たちが、辞めた後どんな選択をしたのか、気になりますよね?
ある人は「婚活」を、ある人は「学生に戻って学び直し」、またある人は「旅をしながら充電」という風に、本当に綺麗さっぱりキャリアを捨てているのです。
そしてなぜ辞めるのか、口を揃えて出たのは「今やらなくてはいけないと思った。」という言葉だったそうです。
もちろん前々から考えてはいたのかもしれませんが、ある種の直感が働いたとも言えます。
その時に感じた揺るぎない直感が、迷いのない決断に導いたのでしょう。
引き際で見る
「引き際」という言葉で言えば、元・歌手の安室奈美恵さんの引退も記憶に新しいですね。
まだまだやれる40歳という若さでの引退は、様々な反響を引き起こしました。
しかし、安室さんは「ずっと前から決めていたこと」と言い「再びステージに立つこともない」と言い切りました。
同年齢の私から見ても、なんとも見事な幕引きでしたね。
十分やり切ったという想いが伝わってきました。
先ほどのキャリア女性や安室さんのように、順調な時に幕引きをするという結論は、おそらく男性には理解できないところかもしれません。
なぜなら、女性は男性以上に直感を大事にする生き物ですし、男性と女性の脳の仕組みが違うのだから、仕方のないことかもしれません。
人生の折り返し地点で、キャリアを捨てるということ
「人生100年」になった今の時代、50代は人生の折り返し地点に過ぎなくなりました。
ひと昔前は定年まであと10年、先が見えているので、定年後の悠々自適な生活を励みに、「もう少し頑張ってみよう」と思えた時代です。
ですが今の社会情勢では、定年はどんどん伸びていく一方で、むしろ生涯現役で終わることを想定しなくてはいけないのかもしれません。
そう考えると、本当に折り返し地点に過ぎないのです。
だとすると、彼女たちが人生の早い時期に、次のステージを考えるのは不思議ではないのかもしれません。
しかも、ひとつのキャリアを終わらせるという決断が意味するのは、人生の選択肢は無限であり、限りなく自由である、ということです。
不平・不満は贅沢な悩み
生活のために、必要最低限のお金を稼ぐことは必要になると思いますが、キャリアを積み上げていった彼女たちが行き着いた先は、「何でもないありふれた日常」だったのかもしれません。
それは、無理難題と向き合い、忙殺されてきた日々を送ってきた者にのみ与えられたギフトと言えるかもしれません。
そのありふれた日常から新たなインスピレーションを得ることができ、次のステージのテーマになるということも考えられます。
そういう小さなことに感謝できる人ほど、たくさんのギフトを与えられ、人生の幸福度も高いと言えるのではないでしょうか。
世の中のほとんどの人は、「ありふれた日常」のありがたみに気づくことなく、不平・不満を漏らして生きている人が多いように思います。
でも、不平・不満を漏らせるって贅沢な悩みなんですよ。
女性の社会的役割は無限大
女性が社会進出するようになり、立場も向上したことは、女性の社会に果たす役割の大きさ・必要性が絶対的であるということを物語っています。
「原始、女性は太陽だった」
という言葉は真実なのです。
女性の生き方は、それほどまでに社会に影響を与えることのできるパワーを持っています。
「勘」を磨き「感」を育てる
働き方が多様化した現代は、会社だけが働き口ではなくなりました。
SNSなどが主流になっている現代ネット社会では、youtuberやインスタグラマーなどの新しい職業も生まれています。
組織に属せず何の後ろ盾もなく、時代の寵児として活躍している彼らは、まさに現代の象徴ですね。
そういう人たちが増えている今、もうこれからは企業に所属しなくてもいい時代だ、という確信が生まれました。
また、AIなどにより職業が激減するなど、私たちを取り巻く環境は確実に変わっていくでしょう。
その中で、個人の価値観が多様化し、より幸福度の高い生き方を実現させるには、時代の流れを掴む「勘」と、自分がしたいと思う直感的な「感」がうまく融合した時に、実現すると思います。
100年時代を生き抜くために
「人生100年」と言われると、ほとんどの人は「そんなに生きなくていい」というのではないでしょうか。
破たんするかもしれない年金問題、介護業界の実態と人材不足、増え続ける医療費問題、解散が相次ぐ健康保険組合・・・数え上げればどんどん出てくる山積みの問題は、長生きすればするほど苦しむ構造が浮き彫りになっています。
こんな状況では、長生きしたいとは到底思えませんが、確実に寿命は延び続けているジレンマ。
生きていればお金も必要なわけで、頭を抱えてしまいたくなりますが、youtuberやインスタグラマーのように、過去には誰も考えられなかった職業が生まれ続けた事実を考えれば、時代時代で必ずまた新しい価値観が生み出されることは、人類の長い歴史から見ても明らかです。
その一つのきっかけとして、「キャリアを0(ゼロ)に戻す」という選択肢もあるのではないか、と思います。
人間が死ぬときに持って行けるもの。
それは「経験」と「感動」です。
それ以外のものは持っていくことができません。
人生は決断の連続ですが、そのすべての決断が今の自分を作っています。
「前例がないなら、作ってしまえばいい」というくらいの心構えでいた方が、勇気はいりますが、後悔のない人生を送れるような気がします。
むやみにキャリアを捨てることを推奨しているわけではありませんが、その重い鎧を脱いだ時の自分が笑顔でいれるようなら、その方がきっと幸多い人生になるのではないでしょうか。

女性自立支援コーチング協会事務局

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