結婚生活を維持するには「思考の自立」が必要な理由

夫婦生活

当協会に寄稿いただいたエッセイをご紹介します。

結婚生活を維持するには「思考の自立」が必要な理由

世の中には様々なパートナーシップの形がある中で、なぜ人は結婚を選ぼうとするのでしょうか。

現代の女性は、仕事を持ち、経済的にも精神的にも自立しているはず。

それなのになぜ結婚に憧れたりするのだろうと、独身時代、疑問を持っていたこともありました。

子供が欲しいから、安定したいから、という理由で結婚する人も多いでしょうが、子供ができても、経済的に安定しても、離婚を選ぶ夫婦は増えています。

なぜ結婚という形を維持できないのか?

ではなぜ結婚という形を維持できなくなっていくのでしょうか?

それは結婚生活の中において夫婦双方で依存し合うことが原因ではないでしょうか。

結婚生活における依存とは、相手に対する過度の期待が出発点です。

「~してほしい」、「~してくれるはず」、「言わなくても分かるはず」

など挙げるとキリがありません。

つまり一人でいれば自立できるのに、夫婦になると「結婚」という形態は自立した関係性が取りづらくなるのではないでしょうか。

ここでは、結婚生活において自立していくためには、どうすればいいのか考えていきます。

結婚生活はイライラの連続が当たり前

筆者は今年で結婚8年目、高齢出産で生まれた5歳の子供をもつ49歳です。

41歳にして初婚で結婚し今に至ります。

元々結婚願望もなく、40歳を過ぎたころ、周りの同世代の独身の友人達と「将来は、田舎にシェアハウスを作って皆一緒に老後を楽しもう」などと、本気で話していたほどです。

それが急転直下、出会って3ヶ月で結婚し、その後出産に至るなんて、その頃の私には全く予想もつかないことだったのです。

そして結婚して8年が経ち…はい、色々ありました。

結婚生活は、そりゃあもう、大変でした。

私のように、年を取ってからの結婚は、いい意味でも悪い意味でも人間が出来上がってしまっているので、ある意味大変です。

結婚生活最初の一年では、夫のやる事なす事、全てがイライラの連続でした。

その後、頑張って出産したのですが、産後の家事・育児の分担、子供の教育方針、食事から日常の世話に至るまで、今でも喧嘩が絶えません。

「離婚」という文字が何度も頭をかすめたり、実家に戻ったこともあります。

でもどうにかこうにか、なんとかやっているのが現状です。

3組に1組は離婚を選ぶ時代

私に限らず結婚というパートナーシップの形を長く維持するのは相当困難なことです。

ここではまず、日本の離婚率について見てみましょう。

厚生労働省によれば2017年の離婚件数は21.2万組、離婚件数がピークだった2001年の28.9万組からは減ってはいるものの、筆者の生まれた時代である1970年の9.1万組と比べて2倍以上という高い状態が続いています。

2001年の婚姻件数は79.9万組で、2017年には60.7万組なので、単純計算すると3組に1組の夫婦が離婚している計算になるのです。

結婚や出産は、最初のうちは、お祝い事のイベントです。

結婚というのは一般的には本人達が好きで好んで結婚したと見なされ祝福されます。

しかし、いざ結婚すると、結婚とは何ぞや?ということはさておき、生活丸ごとが結婚そのもの、ということに気づきます。

憧れのラブラブ結婚生活は、年月が経つと他人同士の共同生活になり、衝突、怒りの応酬、いがみ合いなどを経て、いつの間にか夫婦は空気のような関係に冷えきっていくのです。

これは価値観の違う他人同士の生活のため、必然の流れなのかもしれません。

何の気づきもなく、努力もなければ、離婚に至るのが当然の結果になるでしょう。

理想の結婚生活とは

離婚するために結婚する夫婦はいない訳で、できれば共に白髪が生えそろうまで添い遂げたいものです。

むしろ、長年良好な夫婦関係を築いているカップルは逆に新鮮で素敵です。

夫婦として自立することが必要

友人の生活をみていると、依存でもなく、寄り添うでもなく、二人で居るのが自然で、何より楽しそうで仲良しなのです。

長く生活を共にして、なぜこのような良い関係性が築けるのか不思議なのですが、筆者も出来れば友人のようになりたいと思うこともあり、結婚生活をうまく乗り切る方法を私なりにいくつか編み出してみました。

  • 誰と結婚しても不満は出てくるものと自覚すること
  • 相手をコントロールするのではなく自分を変えれば相手も変わる
  • ストレスは溜め込まないこと
  • 自分が快適になる方法、気分転換できる方法を見つける
  • 怒りを相手にぶつけるのではなく、冷静に伝える方が効果的
  • 仕事をすること

シンプルに考えシリアスにならないこと

いくつか挙げましたが、一言で集約すると「合理主義に徹すること」ではないでしょうか。

たとえば、家事をしない夫に家事を手伝わせるのは相当大変です。

最近の男性は男女関係なく柔軟な思考で育児も家事も分担するようですが、筆者のように家事をしない夫を持つと、どうしても女性に負担がかかり、不公平感を持ってしまいがち。

男女平等の世の中でも、未だに家事育児は女性の仕事と考える人が多くて幻滅することになるのです。

言っても聞いてくれない、この男尊女卑な感じに、当然イライラしますが、怒ってもしょうがないのです。

怒れば怒るほど、イライラすればイライラするほど、最初の自分の要求そのものよりも、事態はシリアスな方向に向かうのです。

たとえば、洗い物を頼んだのに、夫が仕事で疲れているからやってくれないとします。

そうすると、女性の思考回路はこうです。

私だって仕事をして、疲れているのにも関わらず料理の支度をして洗濯物をたたんだのに、洗い物くらいやってくれるのが当たり前でしょ!

と思うわけです。

そうすると、勝手に思考は先を読み、なんで女ばっかり家事をしないといけないのか、男尊女卑ではないのか、そもそも夫は私の頼みごとを聞いてくれた試しがない、モラハラではないのか、と、どんどんシリアスに考えてしまうのです。

私もそうでした。

そんな愚痴を友人に話すと、そんなにやりたくないなら「食洗機買えばいいんじゃない? 」と軽くあしらわれました。

「そういう問題じゃないんだよな」と思ったときに、はっと気がついたことがありました。

家事をしないことにイライラしてたはずなのに、家事をしない姿勢をもつ夫や社会、夫が持っているだろう男尊女卑的な一部の価値観にイライラしていたのです。

夫の本当の気持ちはこうです。

平日は仕事で疲れていて洗い物はやりたくないけど、休日はやろうと思っていたとします。

それが言葉にならずに、ちょっとしたイヤな対応を見せた。

そうすると私のイライラは「家事をしない」という事実を、「夫そのもの」に置き換えて非難するのです。

イライラした気分というのは自分の心にずっと残り、もやもやがその後まで広がって記憶していく。

積み重なると、夫の存在や価値観、結婚生活まで否定することになるのです。

誰と結婚しても不満は出てくるもの

筆者の場合、食洗機こそ買いませんでしたが、比較的夫が得意なお風呂掃除を彼の役割としてやってもらうことにしました。

その他、洗濯全般、外出時の運転、ゴミ捨てなど、夫の負担にならない得意分野の役割を増やしていったのです。

男性の大半は自己中心的です。

自分のペースを乱してまで人の為に動くことはありません。

そのため、こちらの都合で家事を頼むより、自分のペースでやるようにし向けることにしました。

そもそも私の不満は夫が家事をやれば解決するはずなのに、家事をやらないことから、男女不平等、男尊女卑などに広がると、自分の人生まで見直すくらいの大事になりかねないのです。

「家事をやってくれる人と結婚すべきだった」

と後悔しても、仮にイクメンで家事メンのナイスガイと結婚したところで、家事育児の不満は出てこない代わりに必ず別の不満が出てくるものです。

昔、母に「早く結婚しろ」と迫られ、渋っていたときに、「誰と結婚しても結局は一緒よ! 」と言われたことを思い出します。

誰と結婚しても不満が出るのであれば、確かに誰と結婚しても一緒かもしれません。

自分の機嫌は自分でとるべし!

離婚して最初から結婚をやり直すよりも、衝突を回避するために、自分を変えることが早道だと気づくのです。

まず、筆者は夫の一挙手一投足に大した意味はないと頭に叩き込みました。

夫が返事をしなかったり、空返事ばかりなどのイライラする態度は、男性の場合、わざとやっていることではありません。

本当に気づかなかったり、他の考え事をしていたりすると、男性は女性に比べて臨機応変に対応できない特徴があるのです。

そんなことで自分の気分を損ねたりすることの方が大損です。

筆者は独身時代好きだったヨガに定期的に通ったり、友達と飲みに行って愚痴を聞いてもらったりして、自分の快適さを優先して生活することを心がけるようになりました。

まとめ

自分の機嫌を良くするのは、夫の役目ではなく本来自分の役目です。

自分の機嫌を自分で良くする方法を見つけることが重要です。

機嫌がよくなることで快適に過ごすことができると、夫に対する態度も変わり、それは夫にも伝染していきます。

「自分が変われば周りが変わり、周りが変われば運命が変わる」

という意味の言葉がありますが、生活においても同様です。

まず、自分の思考を自立させることで結婚生活も変わっていくのではないでしょうか。

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女性自立支援コーチング協会事務局

女性自立支援コーチング協会事務局

2019年7月より、従来の「自立18」は、新たに「女性自立支援コーチング協会」としてスタートすることになりました。女性の自立支援の幅をさらに広げ、コーチ、サポーターと共に、社会に貢献して参ります。
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