介護生活をしているからこそ女性起業のススメ

海野元子@自立18公式ライターです。
 

考える女性
 

女性のキャリアを脅かしてしまう恐れのあるライフイベントは結婚や出産だけではありません。
在宅介護として介護者の立場になることも、キャリアが危ぶまれる要因の一つです。
親に介護が必要になってしまって、介護をできる人間が自分だけしかいなかったという方。
家計の状況から介護者を施設に入れることも厳しく、せざるを得なかったという方。
夫婦で生活している場合、収入が多いのは夫である確率も高いため、必然的に収入の少ない女性が介護をする立場になる可能性が高いです。
在宅介護をすることになる際は様々な状況がありますが、将来に不安を感じることは少なくないでしょう。
 

介護生活による女性の将来は不安定

カーネーションぎりしめてい
 

会社で働くことと介護生活を両立させることは難しく、親が要介護認定を受けたり、身内が障害を持っていると、どんな状況であれ、今まで無縁だと思っていた介護生活がいつ自分の身に降りかかるかはわかりません。
介護生活はつきっきりで患者を看ていなければならないため、時間の制約も場所の制約も多いです。
毎日決まった時間に出勤しなければならない会社員と時間や場所に自由が少ない介護生活を両立させることは難しいです。

例えば、母親が認知症で在宅介護になった場合。
認知症は、モノの場所がわからなくなってしまい一人にしておくと家を荒らしてしまうことや、目的もなく外を放浪して帰ってこれなくなることがあります。
そのためにも、なるべくつきっきりで母親を見ていなければなりません。
ホームヘルパーの方にお願いするとしても、金銭的な面でも長時間見てもらうことは簡単にはいかないでしょう。
夜遅くの時間まで面倒を見てもらうことを受け入れてくれるホームヘルパーもなかなかないはずです。
そうなると残業はできないどころか、仕事を早く切り上げて帰らなければならなくなるでしょう。

そのため介護生活と会社員の生活は、時間や場所のやりくりが難しいと言えます。
 

人との交流も減ってしまう介護生活の精神面

介護生活は、ずっと患者につきっきりでなくてはならないため、家にこもりっきりになってしまったり外の人との交流がなく1日が終わってしまうことがあります。
社会と隔離されているように感じてしまうこともあります。
人との交流が極端に減ってしまうと、精神的にも健康ではありません。
なぜなら、身体的にも精神的にも慣れない介護はストレスになってしまいます。
一人で介護をしていると誰かがほめてくれることもなければ、ストレスのはけ口もなかなかなく、鬱憤を抱え込んでしまうことになります。
さらに、孤立が強まると閉塞感を持つようになり、心のバランスが崩れて精神的にも追いつめられるようになってしまいます。

私の身近にも、介護が原因で「介護うつ」になってしまう人がいました。
その人は、他に頼れる人もおらず一人っきりで介護をしていたため、慣れない介護が苦痛に感じていました。
目を離せない要介護者が夜中にトイレに行くときは一緒についていかなければならないため、十分な睡眠もとれません。
忙しい日々に、だんだんと自分のことも客観的に考えられない状態になってしまったとのことでした。

孤独な介護生活は介護者自身の精神も弱らせてしまい、健康な体もそうでなくなってしまう可能性があります。
 

不安になる前に動き出すことのススメ

呆然としているとあっという間に時間は過ぎ去っていきます。
だからこそ、不安を感じる前にできることをやっていきましょう。
介護生活をするにあたって、あなた自身の働き方を見直してみるのもおすすめです。
会社で雇われていると、会社に合わせて生活スタイルを組み立てなければなりません。
しかし、自営業や起業といった働き方ならば、自分の好きな時間、好きな場所で働くことができます。
今回は、介護生活と女性の起業についての相性なども見ていきましょう。
 

介護生活と女性の起業の相性を考える

横になる若い女性
 

プチ起業という形なら挑戦しやすく、リスクが少ないです。
女性の起業は、プチ起業のように手軽なビジネスから始めることもできるため挑戦しやすいのも魅力です。
インターネットを使えば、初めに必要な手続きや費用を抑えることができて金銭的な負担もなく始めることもできます。
例えば、自宅でエステや整体院を開業するというのであれば、既に持っている技術をビジネスに応用することが可能です。
何から始めればいいのかわからない場合でも、インターネットなどで探せば参考になる人たちが多くいます。
まずは試しにやってみて、軌道に乗ればどんどん投資していくこともできます。
介護生活で忙しく、どれくらい時間がさけるかわからない状況でも自分のペースで始められます。
 

時間や場所を自分で選べるから介護生活と両立しやすい

さらに、自分でビジネスをやるのなら場所や時間の使い方も自分次第で決めることができます。
例えば、ネットショップを使ってハンドメイド作品や輸入雑貨を売るビジネスなら、自宅ですべての工程が完結するため、在宅介護でずっと家にいなければならない場合でも安心です。
働く時間も、誰かに合わせるというよりは自身が主導で決められるため、介護でつい仕事の時間が取れない時があっても臨機応変にスケジュールを調整することもできます。
 

仕事上でのコミュニティが増えて介護生活での孤独感を感じることが減る

ビジネスを始めることになると人と人とのかかわりが大切になってきます。
接客業はもちろん、目の前のお客様に対してサービスを提供するため、人と関わることが必須です。
インターネットを使ってネットショップやクラウドソーシングなどの働き方でも、クライアントやお客様は目に見えませんが存在しています。
そのためオンライン上でのコミュニケーションは欠かせません。
また、自分のビジネスをどんどん大きくしていく際はなおさらかかわる人が増えていきます。
自分のスキルアップをするためにセミナーや勉強会に参加しても、出会う人はたくさんいるでしょう。

介護だけの生活では出会えなかった人たちと出会えて、世界が広がります。
毎日介護に追われている生活からメリハリがついて、社会との隔たりも感じにくくなります。
介護をしているとお客様に伝えておけば、理解のある相手だけと仕事をすることができることもメリットです。
 

介護生活を利用して女性の新しいキャリアを築いてみよう

ベッドでのびをする女の子
 

女性で介護生活を経験した人がビジネスをすることは少ないです。
女性の中で自営業をやっている人は女性の就業者全体の5%とまだまだ少ない上(総務省「労働力調査」より)、介護生活を経験したとなるともっと少ないでしょう。
しかし、介護生活を経験している女性は高齢社会になるにつれてどんどん増えていきます。
だからこそ、介護生活を経験した女性にしかわからないことがたくさんあるのではないのでしょうか。
例えば、一日の間に自由な時間はどれくらい取れるのか、人との交流がどれくらいあるのか、買い物はどこでしているのかなど。
介護生活をしている女性だからこそ分かる視点を活かして、起業の手掛かりを見つけ出すことができます。
シンプルに、かゆいところに手が届くようなグッズを作ってみるのもいいかもしれませんよね。
 

出来事は前向きにとらえてみてもいいかもしれない

女性というだけでも、プチ起業やビジネスという点で有利に働くことはたくさんあります。
相手に警戒心を抱かせないことも女性であるメリットの一つです。
介護生活を経験したからこそ、それを活かして自分にしかできないビジネスをやってみてはいかがでしょうか。

身内に介護が必要な状態になった時、慣れないことばかりで大変かもしれませんが、冷静になって今の自分にできることを探していくことがいいのではないでしょうか。
どんなことでも前向きにとらえて、今後の生活に活かしていきたいですね。
 

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海野 元子

海野 元子

スポーツジムトレーナー、飲食店、アパレルショップ勤務等を経験し、現在は自立した女性に向けてのライター活動に従事。