【体験談】自分探しではなく「自分への気付き」を! 私が海外で変わったワケ

一般の方からの投稿です。
2年間の海外生活で何が変わったの?
「本当に自分がしたいことって何?」
「環境を変えて生まれ変わりたい!」
「自分探しの旅に出ようかな・・・」
仕事やプライベート、人間関係。
パートナーや家族の問題など。
女性を取り巻く悩みや不安は尽きないものですよね。
そんなとき「自分探しの旅」と海外に出ていく人も多いもの。
でも実際は「海外に行けば新しい自分に出会える」というのは、少し違います。
もちろん新しい環境に飛び込むことで、気分転換や新鮮な気持ちになることはありますよね。ただ、「それでおしまい」では少しもったいないんです。
どこかに自分探しへ出かけるより、日々のちょっとした工夫で人生が楽しくなっていきますよ!
私の海外での2年間の経験が皆さんのこれからのヒントになりますように。
ちょうど1年前に海外生活を終え、日本に帰国した私。
日本にいるときは毎日イライラの日々でした。
「自分の意見も言いづらい日本。ほんと生きづらいな」
「部下はどうして私の指示が理解出来ないの?」
「パートナーとの生活も疲れる。気遣い出来ない人なんだよな」
日本という狭い価値観の中での生活。自分以外の誰かへの不満。
「毎日楽しい! 幸せ! 」というようなキラキラした気持ちとは真逆の生活でした。
でも、海外での経験が私を大きく変えるきっかけとなったのです。
「自分の常識」が通じない人たちとの出会い
私が海外に行くことになったのは、ボランティアに参加するためでした。
「海外で働くなんて何かかっこいい」
そんな単純な理由で参加を決めた私は、ウキウキで現地へ出発。
私の仕事は「教育関係者である現地の人と学校を周り、教員たちへ指導法を伝える」ということでした。
それに併せて、オフィスの業務改善・効率化なども行うことに。
日本の技術や私の経験を伝えて、教育環境を良くして行くぞ!
と意気込んでいた私にとって、最も悲しい出来事が起こります。
それは現地の人々が「効率よく働くことを望んでいない」ということでした。
そもそも現地の人々にとって、
「時間はあってないようなもの」
「会議開始が数時間遅れは当たり前」
「『明日までの締め切り』はただの挨拶」
全く時間やルールに無関心な人たちだったんです。
私だって「日本は時間に厳しい」とは知ってたけど、ここまで違う!?という衝撃を受けました。
「自分の常識」は「世界の常識」?
私と現地の人々の違いは時間だけではありません。
「自分のものはみんなのもの」
「頑張れる人が頑張ればOK」
「今日できなかったら明日があるさ」
初めは「つらい」「めんどくさい」「何でわかんないの?」と自分本意な考えだけが続き、イライラが募っていました。
それからしばらくすると、だんだんと「私のこと嫌いなのかな」と感じるようになります。
違いが大きすぎるショックと、誰にもわかってもらえない孤独状態に。
でも、その時点でボランティアの任期は残り1年半。
まだまだ先は長いな・・・。そう感じたときです。
自分でも不思議だったのですが、ふとしたときに「この世界で行きていくんだ」という覚悟と、「もっとよく現地の人を見てみない?」という好奇心から生まれました。
そこから私の行動も徐々に変わっていきます。
私の行動に変化が起こる
何考えてるかよくわかんないけど、少し話してみようと現地の人と積極的に関わったり。
いつも働かないで、彼らは一体何してるんだ? と観察を続けていると、たくさんの気づきに出会えたんですよね。
その中でも、私の一番の誤解はこれでした。
「現地の人は、私と自分が違うことに全く気づいていない! 」
勝手に自分は嫌われているとか、よく思われていないからルールを守ってもらえないと思っていたけど、ただ気づいていないだけなんじゃない!? という発見をしたんです。
「いつも日本人は約束を守っていて、すごい人!よくそんなに覚えているねー」と言われて彼らを見てみると。あれ?楽しく話して、そのあとメモ取ったりしてないわ!
私「メモ取ってみる?書いて貼っといたら忘れないよ?」
「今日はどうしても大切なパーティがあって会議は出来ないの・・・」と会議の出席を断られたこともありました。
私「絶対、会議優先でしょ!・・・でも彼らにとっては大事なことなのね。」
そう感じたとき、「そういや仕事ばかりして、みんなで楽しく食事なんてしばらくしてなかったなあ。」と自分の勝手な解釈で相手を見ていたなと気づけたんです。
色んな常識を知った。「さぁ、どうする?」
「私の常識と彼らの常識は違うんだ」
「自分がいつも大切にしているものってこれだったんだな」
「でも新しい常識も面白いかも」
色んな人との話の中で見えてきたものがありました。
もちろん「絶対これは譲れない! 」というものもあり、それが自分の価値観なんだなと気づけたことが嬉しかったです。
「違いを知った上で、自分は何を選んでいくか」
これが一番大切なんだと思います。
環境を変えることで違いに気づきやすくなり、そこからが自分の選択になります。
この結論にたどり着いたとき、私はようやく変われたと思いました。
「私はあなたたちとは違うから!」と自分のことだけを考え、周りを見ないで過ごさなくて本当に良かった・・・と心からほっとしました。
2年の海外生活を終えて気づけたこと
海外での生活や現地の人との交流で、私はようやく自分に気づくことができました。
でも「それならみんな、海外に行きましょう!」とは思わないんです。
この私の経験は、決して特別なものではありませんでした。
今この日本でも、誰でも明日からできる工夫がたくさんありますよ。
自分への気付きは「どこでもできる」
私は恥ずかしながら海外に行って初めて気づくことができましたが、自分への気付きはどこでも出来ます。
例えば、会社の上司や後輩、同僚。
家族や友人と話すとき。
ただ物を買ってお金を払うお店の人とだって、何か会話ができるかもしれません。
「人と話すのは苦手だから」という方も、方法は会話だけではありませんでした。
音楽を聴く、映画を見る、本を読むことだって方法の一つです。
私は実際、帰国してから漫画を読むことが増えました。
「漫画なんて役に立つ? 」と思われがちですが、前とは楽しみ方が変わったんですよね。
これまでは「このストーリー面白かった!」で終わっていた感想が、色んな登場人物に興味を持てるようになったんです。
「私とタイプは違うけど、この人の考え方って面白いな」
「何でこんな行動取っちゃうの!? 何を考えてそうしたんだろう?」
興味を持てることが増えることで、色んな出来事も楽しめるようになりました。
他人との関わりを大切にしよう
もちろん、人との関わり以外からも学べることは多いもの。
でもやっぱり直接色んな人と会って関わりながらの経験は貴重です。
自分と意見が違う人
何となく嫌いな人
よくわからないなと感じる人
実はそんな人たちとの関わりからこそ、発見がたくさんあるのかもしれません。
また、今はネガティブに感じている経験も見方や考え方や変化してくると、自然に相手の行動や言葉の受け取り方も変わってきますよ。
普段とはちょっと見方を変えて、人との関わりを意識してみて下さいね。
まとめ
いかがでしたか?
誰もが「自分の考えややりたいことがわからない」と悩む時期があります。
また「自分は自立して意志もしっかりしている!」と思っている人に限って、考え方に偏りがある場合もありますよね。
でも、そんな見えない自分は探して見つかるものではありません。
自分への気付きは他の人との関係で見えてくるものです。
私の場合は海外に行きましたが、環境を変えるために小さく起業してみたり、新しい趣味を始めて関わる人を変えてみる方もいらっしゃいます。
あなたも自分なりの新しい行動で、自分の人生に変化を起こしてみて下さいね。

女性自立支援コーチング協会事務局

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