子どもがいても自分の人生を生きるには

女性起業家インタビュー
子どもが与えてくれる喜びと、一人の女性としての想い
女性にとって結婚・出産は人生の一大イベントです。
特に子供が産まれることによって、人生の価値観が一変してしまった人も多いのではないでしょうか?
母親になった女性にとって、子どもは分身であり、素直な子に育ってくれれば、それは自分を肯定する自信にもなります。
しかし、そんな子育て一辺倒の生き方に、息苦しさを覚えている母親たちもいるのではないでしょうか?
子どもがいても、それに染まらず自分らしく生きていきたい。
そんな彼女たちの葛藤はどうすればいいのでしょうか?
女性が社会で活躍し、男性社会の中でたくましく生きている女性が増えてきていることは、とても良いことです。
様々なところで、女性の活躍を推進する動きも出ています。
それに伴い晩婚化が進み、高齢出産をする女性たちも珍しくなくなりました。
いくつになっても、「子どもが欲しい」という願望は、いつの時代も変わらない女性の本能なのでしょう。
子どもが産まれるとママになってしまう日本女性
実際、子どもが産まれることは、それまでの価値観が変わり視野が広くなったり、子どもがいなければ経験できないようなことも知っていく中で、守るべきものへの愛情や責任が芽生え、人間として大きく成長できるいい修行でもあります。
しかし、いつの間にか自分より子ども中心の人生にシフトされていくことで、無意識にストレスを感じている母親も多いようです。
子どもはかわいい、でも何か満たされないような虚しさを感じているのです。
○○ちゃんママ、と呼ばれる違和感
子どもが産まれると母親たちは、同じような歳の子どもを持った母親とのつながりを求め行動しますが、この始まりともなるのが「公園デビュー」です。
その中で知り合った母親たちとだんだん親しくなり、情報交換をしたりお茶を飲んだり、といった付き合いが増えていきます。
その会話の中でよく聞くのが、「●●ちゃんママは~」といった、子どもの名前を主語にした呼び方です。
よく考えると、母親同士の会話で「名前でお呼びしたいんだけど、●●ちゃんママは、何ていう名前なんですか?」という会話を聞いたことがありません。
それくらい、母親としてのポジションが大きく占めているのです。
本当は、「●●ちゃんママ」よりも、名前で呼ばれたい
以前、ある化粧品会社のリクルート映像を見たことがあるのですが、子育てに忙しい奥さんを旦那さんが名前で呼んだら、奥さんがビックリしつつもとても嬉しそうな笑顔になり、実際にホルモンの値が上がったという実験結果が出たそうです。
やはり私たち女性には、「一人の女性として認められたい」という願望が誰にでもあるのです。
そう言うと、結婚して子どももいる女性の中には、罪悪感めいたものを感じる人もいるかもしれません。
しかし、それは悪いことでも何でもなく、一人の人間として自立して生きていくには、必要な感情なのです。
固定観念を捨てて、自由になってみませんか?
「子どもがいるのだから、母親らしくいなければならない」
というのも素晴らしいことですが、自分を硬く縛り付けている固定観念を捨てて、少し自由になってみてはどうでしょうか?
「●●ちゃんママ」と呼ばれている自分と、名前で呼ばれている自分。
より自分らしくいられ、心地よさを感じるのは、どちらですか?
どちらで呼ばれても、あなたはあなたです
社会に出て仕事をしていれば、その人に与えられた役割があり、それこそがその人の存在価値として、会社の財産にもなるわけです。
個人で仕事をしている人でも、世の中に何らかの形で果たす役割があります。
もちろん子育てをしている母親も、「子どもをたくさんの愛情で育て、社会のルールを教え、一人前の人間として社会に送り出す」
というとても大切な役割があります。
人は誰でも、それぞれに役割があり、それを果たすことで一人の人間として認められたい、という欲求があると思います。
自分が求めているフィールドはどこですか?
自分が輝ける居場所を見つけられれば、人生の幅が広がりますよ。
子育ては有限のボランティア
子育てをしていると、様々な壁にぶつかります。
それは成長に伴い、形を変えて次々とやって来るわけですが、子育てをしているな~と実感が持てるのは、せいぜい10年くらいではないでしょうか。
それから先は、「見守る」という次の段階に入っていきます。
子どもを社会の中の一人の人間として見守っていくのです。
そうなると後は速いです。
いつの間にか子どもは自分のコミュニティーを作り上げ、そこを中心に生きていくようになるので、自然に親も子離れを意識するようになります。
親の背を見て子は育つ
子どもを産み育てることは、ボランティアだと私は思っています。
皆さんは、パピーウォーカーをご存知ですか?
盲導犬候補の子犬を1年間育てるボランティアのことを言います。
一人前の盲導犬として生きていく犬たちを、普通の家庭で飼われている犬と同じように愛情を持って育て、これから始まる厳しい訓練に送り出すのです。
人間の子育てもこれと同じではないでしょうか?
いずれ本当の自分に戻る時のために
子どもは、親のことをとても見ています。
もしあなたが今、子育てを理由にやりたいことを我慢しているなら、その我慢を止めましょう。
それは子どもに絶対に伝わるからです。
イキイキとして人生を楽しむ親の姿を見れば、子どもは希望を持って生きることができます。
親が人生を諦めたような気持ちで生きていれば、子どもは夢や希望を持ちにくくなってしまいます。
子どもに一番近い大人である親が、子どもに与える影響は想像以上に大きいと思います。
だからこそ、自分の人生をもっと大事にしてほしいと思います。
子どもがいても自分の人生を生きるには:まとめ
私たち女性は、いろいろな顔を使い分けて日々生きています。
妻として、母として、嫁として、組織の一員として、そして一人の女性として。
皆さんに覚えていてほしいことは、たとえ今しんどくっても、それが永遠に続くことはない、ということです。
子どもを育てていれば、必ずどこかしらの段階で手がかかる時期があります。
産まれてすぐの子もいれば、思春期になってそれが出てくる子もいます。
それがどの時期であっても、その時は自分はさておき、子どもと向き合わなければいけなくなります。
涙を流すことだって、一度や二度じゃないと思います。
「もっとほかの人生を歩めたんじゃないか?」とか
「なんでこんな思いしなくちゃいけないの?」と。
でも、いつか必ず子どもは子どもなりに、自分に折り合いをつけて理解するようになるものです。
そして子育ての経験は、自立して生きていくうえで必ず役に立ちます。
自立して生きていくことは、自由であると同時に、常に試練と責任を伴うものです。
その時に、決して感情的にならず、冷静でいられること。
相手の想いを汲み取って、その想いを受け入れてあげること。
特に、起業を考えている人に必要なマインドだと言えます。
人を雇う雇わないに関わらず、相手がいなければビジネスは成り立ちませんからね。
子育てに学ぶことは、実にたくさんあるのです。
たとえば、起業ビギナーの場合、人を雇う余裕などないでしょうから、「おひとり様」で始める人も多いと思います。
何から何まで自分でこなさなければいけないので相当な労力を必要とします。
でも、子育て経験のある人なら、そういうことは慣れてますから、バランスを取りながらスムーズにこなせるのではないでしょうか。
人生に無駄な経験などありません。
一つひとつが自分を磨いてくれる大切な宝物なのですから。

女性自立支援コーチング協会事務局

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