女性が起業する場合、個人事業と法人化とどっちがいい?

今日は、生徒さんからいただいたご質問にお答えします。
● 質問
女性が起業する場合、個人事業で始めるのと、最初から法人化するのと、どちらがよいのでしょうか?
● 回答
答えは、女性も男性も関係なく、あなたが何をやりたいのか次第、条件次第です。
プチ起業の場合は、何に届け出をせずに始める人が圧倒的に多いのです。
掛かったお金をエクセルなんかにまとめておいて、あとは売上が上がるまではとにかく頑張るのが最初です。
本格的に独立開業する際には、税務署に開業届を出して「個人事業」とするか、それとも会社を登記して「法人事業」とするかです。
※個人から法人に後から変えることも可能です。
どのような場合に、どちらを選択するのかの目安
個人事業の特徴として、登記や資本金が不要という点があります。
税務署に、届け出という書類を提出すれば、それで済んでしまいます。
青色申告届出申請書を出しておけば、節税にも有利です。
一方で、法人を設立する場合には、いろいろと手続きがあります。
ですが、一生のうちに会社を何回作るのだろうか?
と考えれば、自分でやり方を覚えるよりも、司法書士さんに頼んで済ませてしまう方が簡単でしょう。
個人と法人で比較検討してみると、もちろん、法人の方がビジネスをする上では有利です。
企業と取引がしやすくなったり、社会的に信用されるようになったり、金融機関から融資を受けやすくなったりと、一人会社であっても個人より有利なのです。
また、税金面でも、一定の所得を金額(課税対象所得で500万円程度が目安)を超えれば、節税効果があります。
たとえば、あなたが旦那様と会社を起こした場合は、2人のお給料は会社にとって「経費」となります。
ただし、会計処理が複雑であったり、税理士さんも付ける必要がありますから、事業が軌道に乗ってから法人にしても遅くありません。
プチ起業で開始するのであれば、個人事業からで大丈夫です。
手軽に始められる個人事業で独立し、商品が売れ、軌道に乗った段階で「法人成り」をすると良いと思います。
●個人事業
開業資金は不要。
事業資金だけでOK。
事業は始めるのもやめるのも、いつでもOK。
法人に比べると不利。
事業に対する責任は無限責任。
経理も確定申告も簡単。
所得税は超過累進税率。
●法人事業
開業費用以外に登記費用が必要。
事業を変更には定款の変更が必要。
社会的信用が高い。
責任は原則として出資額まで。
決算書を作成しなければならないので大変。

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