親から自立して自分の人生を歩もう!

自立しなかったらどうなる?

30代で実家暮らしの同僚A子。

  • 実家から職場も近いし、家事もしなくていいし楽だよ
  • 最後の親孝行だと思って一緒にいなきゃね
  • 今の給料じゃ自分で家賃なんか払えないしさ

一見、家族の協力を得て良い選択をしているような・・・

「でも、このままで本当に大丈夫? 」

協力と言うより、これは寄りかかっているだけでは・・・

そんな親離れ出来ない女性に向けた、自立へのステップのご紹介です。親と暮らして良いことばかりなのに、人はどうして親離れするのでしょう。それは「自分の人生を作るため」です。

たしかに親と不自由なく暮らせることは良いこともあります。でも将来を考えたとき、自立しない女性はどうなるでしょうか?

自分で生きることが出来ない

「もう働いているし、自分で生きてるけど」

そう思われた方は、家事をどのくらいしていますか? 私が最初に親元を離れたのは20代前半。自分で全ての家事をしなくてはならない状況になり、初めて母のすごさに驚きました。

母は2人の子どもを育てながら働き、家事も全て一人。それも苦しい顔せず、こなしていました。

それを見ていた脳天気な私は「家事って簡単だな」と思う始末。でも実際やってみて、それは間違いだと気づきます。

部屋を常に綺麗に保ち、暮らしやすいように物を整理すること。一見だれでもすぐできるように見えて、実は難しいことでした。

子どもが学校に行く前日、バッグに教科書を入れるように、あなたが仕事を始める前に「今日すること」を洗い出すように、家事は毎日の生活のためにすることを考え、日々実行しているのです。

自分が生きるためにしなくてはいけないことに、あなたはきちんと向き合ったことがありますか?

毎日会社で働いたり、友人との交流を深めるのと同じくらい、「自分の力で自分の生活をする」ということは大切かもしれません。

親に心から感謝できない

先程の話のように、家事はやってみてから本当の大変さに気づくものです。

私は実家を離れてから訳あって一度、実家に戻りました。そのときと自分が子どもだったときでは、「家事をする母の見え方」が全く違ったのを覚えています。

家族が毎日使いやすいように食器が配置されている、着ていく服がなくなってしまわないような頻度で洗濯してくれている、今までの「私たち家族の当たり前」は全て母が作ってくれていました。

当たり前すぎて感謝するということを忘れていたのかもしれません。

また「感謝出来なかったとき」は実はまだいい方でした。

自分は何もしないくせに、「このやり方はおかしい」「何で準備できてないんだろう」そんなふうに文句だけ言っていた時期もあります。自分のわがままな考え方に気付いたときは、親の努力も知らずに甘えていたな、と深く反省しました。

家での両親の姿しか知らない子ども時代は、自分たちのために働く親の気持ちも理解できていないこともあるでしょう。

自立せず親と暮らしていることは、本当の意味で親に感謝する機会を失っている可能性があります。

将来を自分で決められない

突然ですが、いま自分の両親がいなくなったら、あなたは自分の人生を自分で生きていくことができますか?

本当にこんなことある? と驚かれるかもしれませんが、自分で何も決めることができない大人は多いものです。

  • 住む場所が決められない
  • 付き合う人間関係を決められない
  • どんな仕事をするかを決められない

この原因は「自分で決める機会の不足」からきています。

  • いつも親に相談して決めてもらっていた人
  • 自分の意見を持たず、何となく選んで来た人
  • 親に言われた通りに自分の道を歩んできた人

良く言えば「親の言うことは正しい」と信じていたのかもしれません。でも、親はあなたが死ぬまでは生きていてくれませんね。

何も決められない人生は、迷い悩むことが多くなります。そして親を頼っていたのと同じように他人を頼る人もいるでしょう。

もちろん人の意見を聞くことは良いですが、決定権を誰かに委ねて失敗したとき、残念ながら人には「他責の感情」が生まれてしまいます。

「あの人が言った通りにしたのに失敗した」そんな風に人生を投げやりに過ごすのは、もったいないことですよね。

今から自分で決める練習をしなくては、将来、自分の人生を決められない人になってしまいます。

まずはやってみよう! 自立のステップ

「私もそろそろ自立って必要なのかも」そう思って頂けたら嬉しいです。

そこで続いては「どうやって自立するか?」ということを見ていきましょう。自立の種類別に最初の一歩をまとめてみました。

【精神的自立】「私は自立した」と意識しよう

まず最初に取り組むのは、自分の意識を変えていくことです。

いろんな生活の場面で「自立した私ならどうする?」と考えて、行動してみましょう。

たとえば、会社でひどく上司に怒られ落ち込んだとき。あなたはどうしますか? 少し考えてから、読み進めて見て下さい。

自立していない女性

「何であんなに怒られる必要があるの?」「私は悪くないよね?お母さん!」「何も考えたくない。ご飯出してよ」

自分が怒られたこと自体が間違っている。自分は正しい。それを認めてよ! 私を慰めて!

自立出来ない女性の気持ちが浮かんできます。

親はどうしても子どもを認めてあげたい気持ちを持っているもの。「あなたは悪くないよ。大丈夫。」そう言ってくれるはずです。

絶対的な味方である親と話して安心したい気持ちもわかります。ですが必ずしもそれは、自分の成長につながるとは限りません。

自立した女性

「次は怒られないように何が改善できるかな」「上司にも何か考えがあったんだと思う」「話を聞いてくれてありがとう、お母さん。」

反対に、自分は自立していると考えてみると感じ方が変わってきます。

精神的に自立した人は、周りを見て自分の行動を振り返ることが出来る人。そして失敗や困難を自分の力に変えていくことが出来る人です。

「自分は親から自立した女性」そう捉えるだけで考え方も行動も変えていくことができますね。

【経済的自立】親と自分の財布を分けよう

続いての自立は、実際の行動を変えていきましょう。

「自分の生活費は自分が稼いだ分から出す」これが経済的自立の最初の一歩です。

以下は親から自立していない人が支払っていない生活費です。

  • 家賃
  • 水道光熱費
  • 食費

「分けるのは面倒だし、まとめて支払うから」そんな親の声に甘えていませんか?

また自分で生活費を払っていない人の多くは、自分が何にどれだけお金を使っているのか把握していない人がほとんど。

まずは自分の支出を一度、個別に見直すことが大切です。

「いきなり自分の支出を全部払うのは難しい」そんな人は「食費だけ」「交際費だけ」など、カテゴリ別に少しずつ自分の払う分を決めていきましょう。そして収入が足りない人は、きちんと調整することです。

自分の収入の範囲内で暮らすには、何を削らなくてはいけないか、もっと収入を増やすことはできないか。自分で考えてみることがたくさん出てくるはずですよ。

【社会的自立】自分のことは自分でしよう

ここまで家事の例を多く挙げてきました。

自立のステップで大切なことは「一度自分でしてみること」です。

  • 家事をする
  • 一人で暮らす
  • 暮らしのルールを作る

まずは実家でも構わないので、やってみることが大切です。

そして出来れば、早いうちに一人暮らしを経験しておきましょう。自分の身の回りのことを自分でしてみると、暮らしやすいポイントも出てきます。

  • 洗濯は週に3回は必要
  • 買い物は週末にまとめて行っちゃおう
  • 月に一回は代行サービスにお願いしようかな

「自分のことは自分で」と言っても、全てを自分で行う必要はありません。自分でやってみること、それから自分はどうしていくか決めること

このステップがとても大切です。

まとめ

親といることのメリットも多いですが、親離れのメリットもたくさんあります。

  • 自分の人生を自分で選択できる
  • 親に心から「ありがとう」と言える
  • 親と対等な関係づくりができる

親に何かしてもらうだけでなく、あなたがしてあげたことはありますか?

本当の家族の協力とは、お互いに支え合うことです。そんな風に両親とも良好な関係を築き、自分の人生を歩める女性が増えますように。

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